会社設立について

会社設立をしたのは、2005年の6月29日になります。会社を作るとは、どういうことか?ということから始めていったことを覚えています。
定款という言葉も知りません。PL・BSも正直読めない。全くのずぶの素人のスタートでした。
あったのは、ただ会社員としての出来た過去の自分の栄光。
司法書士に依頼すればすぐに会社の設立はできることはわかるのですが、なにせお金がない。
あとは一から会社を作ることをしてみたかった。なぜか?
それはこの後自分で、会社を運営するにあたって、ものさし(定規)をつくることが必要だと感じたからです。
物事の良しあしの判断をこれから起業して、自分で判断しなければならない中、自分なりの判断の尺度をもたなければならない。
でなければこの先乗り越えられないのではないかと強く思っていました。

そこからが大変でした。何度も何度も法務局に行っては変更箇所を指摘されて。の繰り返し
でも感じました。日本は代表印があれば、行けば何でも何度でも教えてくれるんだと。
大きな発見でした。その味をしめた僕は、その後特許庁も労務局も職業紹介資格も派遣の申請もぜんぶ自分でやりました。ずいぶんと適当な書類だったと思いますが、みなさん親切に教えてくださいました。日本は素晴らしい国です。
行くと付箋をたくさんつけられて、とってもいやな顔をされながら、時間かかりますけど大丈夫ですかと何度言われたことかわかりません。
「他人の言うことを鵜呑みにしない。自分で自ら考えて、フレームワークを考えて実践する。」
後から振り返るとこれからの向き合う姿勢とものさしという大きな武器を身に着けた時期でもありました。

会社を設立しても
仕事はたった1つしかありませんでした。でも会社設立からなんと2人も社員を採用してしまいました。しかも全員私含めてAB型。なんともまとまりのない会社でした。
1人はすぐに退職されてしまいました。
仕事もあまりなく、焦りだけが日々襲ってきて なくなるのはお金とまさにジリ貧状態が当初の姿でした。
仕事ない 社員の給与は支払わないといけない お金がへっていく。それもどんどんどんどん。
このままではジリ貧状態。自分たちで稼ぐ道を考えてくれと懇願しました。
話が違うと辞めていったかたもいました。
スタートは、会社を設立した時ではなく、お金が減り始めたところがスタートでした。

自分が某都銀に派遣として、出稼ぎをした時期も随分ながくありました。
誰よりも先に現場に行き、自分だけが夜会社に戻り自社の仕事をする。気が付けば泣いていたなんてことも一度や二度ではありません。
エリートサラリーマンだった僕は、完全に自信を失う日々が続きます。
そこから今いてくれる社員さんに感謝して この会社で働いてもらっていることだけでもありがたいと思うようになりました。
事務所にきて私が社員のみなさんの机や掃除をすることからはじめました。
お金はないけど そういう誠意は伝わるのではないかと 僕も必死でした。

そんな時代を経て今があります。今は社員の方も増えて、ずいぶんと変わりました。
変わらないこともあります。
「現実をきちんと受け止め、問題や課題にすぐに取り組み解決すること」です。
この厳しい現実から逃げたり後回ししたりすることは、今もありません。

そういう姿勢を大事にしながら、これからの企業のビジョンを広げていきたいと考えています。
当社の経営理念は、「つなげる付加価値カンパニー」です。
新しい未来を
商品と商品を
サービスとサービスを
人と人を
つなぎ つなげていくことで、より良い付加価値カンパニーを目指したいと思います。
今既存の事業とは全く異なる新しい人事分野で、新たなビジネスモデルと人事システムの開発に取り組んでいます。

いつもわくわく
社長 次は何するんですか?
なんて期待をいつも社員がしていて、なんかワクワクする
そんな未来の事業を現実化させながら 足元もきちんと見据えた しっかりとした会社をこれからも作っていきたいと思っています。

つなげる付加価値カンパニーは、未来もつなぎたいと
そう考えています。

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